群れが好き(その1)  デバスズメダイ


 個人的に気に入ってる被写体はと聞かれると、「群れが見たい」と応えてしまう。確かにマンタも大好きだけど、群れは全然次元が違う。とにかく何故か引き寄せられる。気が付くと一人だけ勝手に群れに向かって泳いでいる時がある。グルクンの群れなんかは中層なのでちょっとやばい。群れの魅力って何かなあと考えると。群れの持つ生命のエネルギーに惹かれるのか。群れ全体が何か一つの生物の様に見えるからだろうか?形を様々に変えて蠢く物体の面白さなんだろうか。ずーっと見ていても全く飽きることも無く、時間とエアが許せばいくらでも見ていたい。
デバスズメダイ(慶良間) 群れの面白さの一つに、一斉に同じ動きをすることによって、まるで別の生物を見ているような感じを受けることがある。始めでこのようなシーンを見たのは、まだAOWをとったばかりの頃。ポイントは慶良間諸島・座間味島のドラゴンレディ。それは白い砂の中に点在する、一見何の変哲もない直径50cm位の小さなミドリイシサンゴだった。そこに沢山のデバスズメダイが付いているのですが、不思議なことにこの群れ全体が一定の間隔で根から離れては戻るという動きを繰り返している。それは伸縮を繰り返す水色の球体の様にも見えた。見ているととっても心地よい。癒しという表現がぴったりの状況を見ていてデバスズメダイがとっても好きになった。しかし、残念な事にこの根も沢山のダイバーが訪れる事によって、サンゴに砂がかかったのかその後見たときは半分が白化現象を起こしており、デバスズメダイも少なくなっていた。
デバスズメダイ(慶良間) もう、あんな光景は見られないのかなあと思っていたところ、昨年10月にブルートライのガイドさんが良いところがあると連れて行ってくれたのが、慶良間諸島・座間味島の唐馬ポイント。ここも白砂にミドリイシサンゴの根が二つあって、そこにもデバスズメダイが楽しそうに群れていた。群れの密度は先のドラゴンレディには及ばない物の、充分に見るに値のするシーンがここでも展開されていた。何故一斉に同じ動きをするのかは不思議ですが、動きが読めるのでデジカメでも写真が撮りやすいのはとっても嬉しいです。後で判ったのですが、この唐馬の根はダイビング雑誌に慶良間の1シーンとして写真が結構掲載されていました。このポイントデバスズメダイですが、今年の3月に再度訪れたのですが、どうも雰囲気が違っている。何となく群れの出が悪くて、デバスズメダイの皆さんサンゴの奥に引っ込んでいるみたいで、写真向きじゃあ無かったなあ。後で聞いたら寒いから動きが鈍いんじゃないかとの事でした。今度また暖かくなったら遊びに行きたいです。

デバスズメダイ(石垣島) この前八重山諸島・竹富島の周りのポイントでも同じようにデバスズメダイが根に群れているポイントを何ヶ所か見たのですが、どうも様子が違う。動きがばらばらで、結構警戒心が強い。地域によって習性が違うのか、たまたまこの時のデバスズメダイは一斉に動かないのか。IDSのガイドさんには慶良間の様に群れる根があったら今度連れて行って欲しいとリクエストしておきましたが、不思議ですねえ。




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